今回は、猫ちゃんに水を飲んでもらいたいので色々試してみたお話をしていきます。
うちのわがままぼくちゃん
うちには現在、推定2歳半の男の子、推定5歳半の男の子、推定15歳越えのおばあちゃん猫がいます。2歳半の子は気ままな性格なので、お水も飲みたい時に飲んで健康です。おばあちゃんは保護時点ですでに腎臓が悪く家でも水をがぶ飲みしますが、水分が足りず毎週点滴に行きます。ちなみに14歳のおじいちゃん犬は、目が見えず無臭の水が分からないのでご飯に混ぜて水分補給をしています。
みんなそれなりにうまくいっているのですが、推定5歳半の男の子だけは神経質でお水をあまり飲みません。体も大きく、尿も時々濃くなるのでお医者さんには水をたくさん飲ませてくださいと言われているのですが。
小さい頃、外で飼われていたようで水道水をあまり飲んでいなかったんだと思います。元々住んでいたのが、奥さんの実家がある田舎だったので水はきれいでした。今は都心部の水道水。お気に召さないのだと思います。しかも小さい時にカリカリ(ドライフード)しかもらっていなかったせいか、どれだけ美味しいと噂のウェットフードをあげても最終的にはカリカリがいいと言います。
こだわるポイント
水にこだわる
人間も水道水ではなく、美味しい水を買う時代になってからしばらくたちます。水道水でも日本の水は十分に飲める水準ではあるのですが、贅沢になったんでしょうね。ペットボトルに入っている水を買ったり、浄水器をつけることが一般的になりました。初めて水が売られ始めた時は、「お金出して水を買う人なんているのだろうか。」と疑問に思っていましたが、今ではなんの疑問もなく買っています。自動販売機とかで買うと、結構いい金額するんですけど。不思議なものです。
猫ちゃんも同じです。まして、5歳半の子は天然水がきれいな地域の出身。水道水に抵抗があるのは無理もありません。
当初、浄水器の水はすぐ悪くなってしまうのでそれを防ぐために水道水を水皿に入れていました。それを人間と同じ浄水器の水にして頻繁に入れ替えるようにしました。
実際、これだけで飲む水の量が増える猫ちゃんもたくさんいるようです。人間では感じにくいカルキの匂いや不純物に敏感な子達もいるみたいですね。そして、入れたての新鮮な水を好む子もたくさんいます。このあたりも、やっぱり人間と同じです。
それでも、うちのわがままぼくちゃんは飲んでくれませんでした。
容器にこだわる
人間にもお気に入りのマグカップやジョッキがあったりしますよね。それと同じで、猫ちゃんにも好みがあるようです。
元々、陶器の水皿を1つ置いていました。お医者さんから好みがあるという話を聞いてからは、ステンレスの皿、プラスチックの皿を増やして合計3つの皿にしました。奥さんの実家で一緒に過ごしていた時は、ステンレス皿でよく飲んでいたのでステンレス皿が好みかなと思いましたが違いました。
容器を変えることで、飲むようになる猫ちゃんもいるようです。実際、おばあちゃん猫は陶器の皿でも飲んでいましたが、今はプラスチックの皿から一番飲んでいるように思います。
これも一番飲んでほしい子は、変化ありませんでした。
場所にこだわる
水皿を置く場所をあちこちに散らすのもいいようです。人間にも、飲みやすい場所飲みにくい場所ありますよね。そんなに喉が渇いていなくても机に水のペットボトルがあれば、自然と手が伸びることもあります。
それと一緒で、遊んでいる時、移動している時に水が目に入ると「飲んでおくか。」という気になるのでしょう。うちもできる範囲で散らしましたが、他の子が飲むようになっただけでした。
流してみる
最終手段として、噴水を投入しました。浄水フィルターがついていて、猫ちゃんが飲みやすいようになっている専用噴水です。常に流れているので、それを好む猫ちゃんも多いようです。
それなりのお値段したのですが。これは誰も飲みませんでした。神経質なわがままぼくちゃんは、流れる水にビビッてしまって匂いをかぐだけで精一杯。いつも噴水を避けて通ります。
流れる水は比較的新鮮に保たれるので、好まれるようなんですけど。うちのぼくちゃんには合わなかったようです。
音も静かで、水が流れる音以外ほぼ聞こえない優れものでしたが。
温度にこだわる
温度にも好みがあるようです。傾向としては、常温もしくは人肌程度にあったかい水を好む子が多いと聞きます。冷たい水が好きな猫ちゃんもいるようですが、健康に良くない場合もあるようです。
確かに人間も冷たい水をいきなり飲むとお腹を壊したりしますよね。猫ちゃんは体温調節があまり得意ではない動物なので、要注意です。
うちの神経質ぼくちゃんは、温度の他に理由がありそうでした。
勉強になりました
結果、うちの神経質ぼくちゃんにはあまり効果はありませんでした。収穫としてはお医者さんに話を聞いたり色々調べて、私の知識量が増えたということでしょうか。
ただご心配なく。うちの神経質わがままぼくちゃんは、水分補給をしています。人間が飲んでいるマグカップに顔を突っ込んで。人間と同じものが飲みたいようです。
本当に喉が渇いた時は、キッチンで鳴いて催促をしてくるので大丈夫だと思います。尿路結石などを心配している私たちの気持ちなど知らず、いくつもの水皿の横を通り抜けて新しい水をくれと鳴くわがままぼくちゃんは、かわいくて仕方がありません。
猫ちゃんは元々砂漠の動物。体内の水分を効率よく利用する性質を持っています。しかし家族としては、尿路結石や腎臓の病気などが気になるところ。猫ちゃんの好みを理解することで、水を飲む量が増える子たちはたくさんいるようです。色々試してみると、個性豊かな猫ちゃんに合った方法が見つかるかもしれません。
そうそう。猫ちゃんに水が足りているかどうかは、首の後ろから背中にかけての皮膚をつまんでみると分かります。すぐに戻れば問題なし。戻るまで時間がかかるようなら、水分が足りていない可能性があります。
異変を感じれば、獣医師に相談ください。うちのおばあちゃん猫みたいに、毎週点滴が必要という子もいると思いますので。人間も猫ちゃんも早めの対処が大切です。
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